March 19, 2004

ファーストフードの3日間 その3

国道沿いなら幾つもあるだろうと思っていたのだがなかなか見つからない。
サイトでさ、「ミニストップ」のフィッシュ&チップスが旨いってハナシが目に付くんだよね・・・そう聞いて早速食べてみようとしたのだが、どうもミニストップはちょっと引っ込んだところにあるようで、いざ探すとなると案外難渋するものである。
そうしてやっと辿り着いた時、店頭にはあと1つだけフィッシュ&チップスが残っていた。

これ下さい、と真顔で注文する。
すると店員はショウケースから取り出して、奥のキッチンで揚げ直してくれる。数分後熱々のフィッシュ&チップスが手渡される。折角だから熱いうちに、と店内の飲食スペースでいただくことにした。

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フィッシュ&チップスはアイリッシュパブでは定番のメニューである。初めて見たのはアラン・パーカー監督の「アンジェラの灰」の中で。貧しい暮らしの少年が石炭運びのアルバイトで手にした金でフィッシュ&チップスを買う。新聞紙に包まれているのをそのまま皿がわりにして手掴みで食べる。映画は全体に暗く重く、それを腕で隠すようにして頬張る少年の姿が印象に残っている。
ロンドンパブ指南の本にも、折り曲げた新聞紙に放り込んであるところに、好みの量の塩とモルトビネガーを振り掛け、ガザガザ揺すって味を付けるとある。フィッシュ&チップスは鱈とじゃが芋に衣を付けたフライであるが、この味付けが魅力的だ。しかしこのモルトビネガーがちょっとその辺では売っていない。そのあたりがますます欲求を募らせる。
むろんミニストップでモルトビネガーは供されない。タルタルソースのポーションが付いてきた。
味は、子どもの頃に食べた冷凍のイカ天の衣によく似ていた。
なるほど。

3日に渡って集中的に食べたファーストフード。もうしばらくはいいかなぁ。

投稿者 noz : March 19, 2004 11:39 AM
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