March 10, 2004

干しラーメン

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近くの八百屋でこんなラーメンを見つけた。
「自然派健康志向 九州とんこつラーメン」
●麺は油を一切使用しない干しラーメン、しかも完全熟成で生めん以上の食感
●スープはとん骨エキスうまみたっぷりの本格派パイタンスープ
●紅生姜、白ゴマ入り
●しかも作り方はインスタント並みの簡単さ、これだけで本格派とんこつラーメンの味がお楽しみいただけます。
のっけから終いまで、んなわけないだろうの突っ込み所満載のコピーである。
しかしこの棒ラーメン、スーパーではなかなかお目に掛からないのである。またアウトドアマンからの評判の声も高い。気になる存在ではあったのだ。おっ、いただきBe-eater!の掛け声と共に味噌味もろとも籠に放り込んだ、一袋2食分100円也。他に醤油味もあり。製造は水戸市(資)砂押商店。

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大手メーカーのインスタントラーメンとの違いは、茹でる湯とスープの湯は別に沸かすことである。また別にトッピング用の野菜を炒めようと思えば単純にコンロが3つ必要になる。生めんのインスタントを作り慣れている方なら雑作もないだろう。だがインスタントラーメンはいつも鍋ひとつ、という向きにはちと苦しいかもしれない、茹で時間は僅か2~3分、あれよあれよの間に麺は伸び野菜は焦げ、慌てればスープの袋の口は滑り挙句勢い余ってピューと噴出し、台布巾で拭けば鍋の縁で火傷しそうになり、、、惨憺たる有様だが全くない話ではない。段取り8分、である。
しかし野菜は入れていただきたい。殊にとんこつ味には大蒜で炒めたキャベツが良く合うし、今は春キャベツの時期だし、とにかくベースがジャンキーなんだから野菜はたっぷり食べるがよろしいのだ。
添え付けの紅生姜は、なんというか、恐ろしい色をしている。だから別に用意した方がいい。炒りゴマは香ばしくてよい。もっと欲しいくらい、だからこれも用意して置くと尚いいでしょう。
丼は火の傍で温めておこう、スープは濃い目なので割り湯は多目に用意して置く、麺を茹でる湯は説明書きよりずっと多い方がいい、茹で汁がとろっとするくらい麺の成分が溶けるから。お湯切りはしっかりと。すべてを計算通りに進められれば、インスタント乾麺とは思えない充実したラーメンが食べられるでしょう。・・・だが自然派健康志向とはいえ(麺が揚げ麺じゃないからね)自然とも健康とも遠いお味なので、スープはちゃんと残しましょう。

投稿者 noz : March 10, 2004 10:08 PM
コメント

マルタイラーメンの誕生秘話には切なくなるような説得力がありました。そうだったのか棒ラーメン・・・軽々しく扱ったりしてごめんなさい棒ラーメン。なんだか急に愛着が湧きました。
ひやむぎ?いやラーメンだよなぁ、うどん?いや、ラーメンだよなぁ、かんすい入ってるしなぁ、ラーメンだなぁ、と模索させる主体性は、生めんと比べずとも納得の食感です。マルタイのは鍋ひとつで調理出来るんですね、今度探して食べてみようかな。

Posted by: noz : March 11, 2004 09:12 PM

元祖棒ラーメンならマルタイラーメンです。
これは九州のメーカーですが、昭和30年代の中ごろから東京にも進出してましたね。
http://www.club-9.com/marutai/

Posted by: iGa : March 11, 2004 01:13 AM