August 20, 2004

魔法のフライパン使用記

flyingpan_3.jpg

「魔法のフライパン」26cm が錦見鋳造からやってきた。佐川急便の代引き、11,400-円也であった。

早速、自宅のガスレンジ上にて使っている。
「魔法のフライパン」を使うと「魔法のように」料理が美味しくなる、というわけではない。

重さについて言えば、最初重そうに見える鋳物製が予想に反して軽いのでびっくりするが、すぐ慣れてしまうのが不思議(残念でもある)だ。使ってみれば、とにかく、のっけから焦げ付くこともなく、把っ手が熱くなることもなく使える。

表面を観察すると、普通の鉄板製のフライパンと異なって、鋳物のフライパン表面が明らかに多孔質という感じだなのだ。
〔取り扱い上の注意事項〕に「こげついた場合は、きれいに取り除いた後、煙が出るまで空焼きをして、火を止めてください。その後、直ぐになべ底より1cmほど油を入れて冷ましてください。もとどおりになります。」とある。
家内が「新しいフライパンは最初空焼きをするものだ」なぞと言っているので、焦げ付いたわけではないが、その工程を試してみた、空焼きして、熱いフライパンに油を入れてそのまま冷ましてみた。
計ってみたわけではないが、明らかに表面の油が減った感じで、フライパンの内部に滲み込んだ感じがする。

このフライパン、台所にある当たり前のフライパンになって「魔法の......」を意識することもなくなる予感がする。そんなどうということもない、自然になじんでしまうという「いい道具」の持っている「素直さ」みたいなものを感じるのだ。

その時、パラパラ炒飯も、とろけるオムレツも当たり前の料理として、ここにあるんだという気がするのだ。


●実物を手にしないと分からないが、側面の傾斜が強いので直径26cmにしては小さめな感じである。ちょっと高いけれど、どうせならワンサイズ大きい28cmの方が良かったかなと思っている。

錦見鋳造(株) ■魔法のフライパン&北京鍋■

投稿者 AKi : August 20, 2004 09:36 AM
コメント

コメントありがとうございます。
厨房長のような専門家から褒められると、このフライパンもずっと立派に見えます。
フライパンには、きちんとサンダーの加工された跡の上に仕上げられています。4人の職人さんによって一日30個製造、仕上げ加工を機械化して一日100個に増産したい、なんて話を読むと、これが一個1万円でいいのだろうかという気がします。

Posted by: AKi : August 21, 2004 10:49 AM

きれいなフォルムですね、デザインの優れたカトラリーを見ているみたいです。
また、取っ手が熱くならないというのがスバラシイ。業務用のフライパンは、乾いた雑巾(通称「つかみ」)なしには触れません。
その上軽くて焦げ付かないというのだから、台所に立つ主に女性の方には堪らないフライパンでしょうね。
それに長く使えそうです。おいしい料理が、というより耐久性を考えれば、1万ちょいは決して高くないように思います。
次の世代に譲り渡すことのできるような台所道具を使うことって、とてもいいことだと思うのです。

Posted by: 厨房長 : August 21, 2004 12:33 AM