November 19, 2003

これ食べ!

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 夜になってTsukaが事務所に寄ったので、飯田橋の「おけい」の定番メニュー、湯麺と餃子そして焼そばを食べての帰りがけに本屋に寄って、平積みコーナーにある「これ食べ!」という本を開いてみると、もう食欲をそそられてしまった。
 1ページにひとつずつ、データベースのようにそれぞれ同じレイアウトで料理の写真と文章がならんでいる。写真が、とにかく料理をうまそうに撮っている。大部分の写真は、料理を箸やフォークやスプーンで持ち上げかけている瞬間を撮っているので写真に奥行きがある。縦長写真だから料理の左右がはみだしている。食いに行ってみたいと思わないものはひとつもない。その理由のひとつには「1500円以内」という制限を設けることで、店にゆく可能性の幅を拡げていることです。末尾には地図もある。
文章も楽しい。いつのまにか七五調になってしまったという著者みずから書いているところによれば、自分の書いた文章のゲラを読んでヨダレを流したという。食べた直後で、50メートルほど歩いたにすぎないというのに、ぼくは1冊を取り上げてレジ台に持って行った。
 事務所に戻ってからこの本に目を通したTsukaは「よくできている本だ」とほめたが、これがK社のフライデーに連載されたものでありながらS社から出版されたことを知って、「なぜだろう?」と、ちょっと悔しい人になった。tsukaはK社の編集者なのである。
ぼくは、フライデーのような人のアラ探し専門雑誌にもいい記事があることを学んだ。

投稿者 tam : November 19, 2003 11:14 AM
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