November 09, 2003

丸満の餃子

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卵Sサイズの俵型。これが8個もこもこっと連なって一皿360円。
皮は厚いがモチモチはしていない。しっかり腹にたまる炭水化物といった感じで、それと分かるくらいはっきりと、ニッキの香りがする。
垢抜けないがそれもいい。そういう演出の餃子なのだ、40年前のメニュー「餃子ライス」を再現したりもしている。
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(餃子と、丸く型を取ったごはんに、真っ赤な福神漬けがワンディッシュになって500円  )
餃子の餡は野菜が多く、優しい味わいだ。だから、この餃子はあまり辛くしないで食べた方がおいしい。
テーブルにはマヨネーズのソースも置かれていた。邪道と思ったがこの餃子には好相性だった。
餃子を頼むとどうしても、ついでにビールを頼んでしまいがちだが、餃子にはビールより焼酎の方が合うんではないかと思う。
ここのようなホンワカした味の餃子には特に、辛すぎずクセのないさっぱりとした焼酎が合う、とビールを注文してから気が付いた。

焼き餃子も生餃子もTAKE OUTできる。
しかし、この生餃子を、いつもの調子で焼くことは出来ない。
まずテフロンのフライパンに餃子を並べたら、お湯を餃子が半分以上浸かるほどたっぷり注ぎ、ゆっくり蒸す。
ほとんどお湯がなくなったら、次に油を、これまた餃子が半分以上も浸かるほどたっぷり注ぎ、じっくり揚げる。
やがて油が澄んでくる。そうして餃子にこんがり色が付いたら皿を被せフライパンごと返す。
返す途中で皿とフライパンの隙間から油を切る。油は他の料理に再利用することができる。
これを焦げ付かせることなく餃子の皮を破くことなく火傷することなく仕上げることはなかなか難しい。
餃子の量に合った大きさのフライパンと、それよりひとまわり小さい厚めの皿を用意しておこう。
私は随分前に奮闘したあげく玉砕し、以来この餃子は店で食べるものと思っている。
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これは古河の名物ともいえる餃子なのだが、千葉県野田市に本店を持ち全国に支店を広げるホワイト餃子にそっくりだ、との声が圧倒的だ。
だが、この店の面白さは、「餃子は宇宙食」「宇宙を目指す味」をモットーに掲げる一見めちゃくちゃなスケールの大きさにある。
店の前には、片手に餃子の皿を持ってはしゃぐ宇宙服の人形が設置されている。古い看板には「世界を目指す味」と書かれてあるから、今は既に地球規模の話では収まらないのだろう。銀河系を飛び越え宇宙にまで目標を広げたオーナーは、かなり本気で宇宙食に餃子を提案している、という話をどこかで聞いたことがある。なんにせよ、駐車場はいつもいっぱいの人気店である。

投稿者 noz : November 9, 2003 04:34 AM
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