October 30, 2003

アケビ:天草の島から

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長女あてにクール宅急便が届けられた。娘は外出中だったが、せっかくクール宅急便で送って下さったのだから一刻も早く食べてみなければ送って下さった方に申し訳ない。すぐに発泡スチロールの箱の蓋を取った。なにしろ熊本県天草の先端にある御所浦という島からの宅急便だ。サカナがあらわれるのを予想しながら中を見ると、落ち着いた紫色が張り詰めた表面に浮かんでいるのが美しい。この色のためにクール宅急便だったのかもしれない。アケビがびっしりと詰められていた。間にワラを敷いて2段をなし、あわせて50ほどもある。

「御所浦からアケビが届いた」と、外出中の娘の携帯電話にメールを送った。彼女は、御所浦白亜紀資料館というところで、ホームページづくりのために6月間働いてみないかと言われて応募した。結果としては、本来の目的からは、ちょっと逸脱したかもしれないまちおこしの活動に熱中して、疲れ果てて帰ってきたばかりだった。その間にお世話になった方か、新しいともだちか、おそらくはその両方なのだろう。
 アケビは、どれもまだ割れてはいない。ぼくは、アケビを食べたことなど、これまでに2,3 回しかない。中のひとつをとって皮を切り開き中身を食べた。タネを吐き出したが、ひとつひとつから芽が出るかもしれないと思うと、ちょっともったいなくて、みんな拾い集めてガラス瓶の中にいれて水を加えた。ヒトから見たら、ちょっときたないねと思いながらです、もちろん。50個ほどあるから、種をすべて残したら、ひとつに100粒の種があるとしても全部で5000の芽が出るのだから、大変なことになる。
 種のまわりのヌルヌルしたやつだけを食べても、なんだか空しいから、ほかに食べ方があるにちがいないと思い「アケビ料理」をgoogleで検索した。いくつか読んでみると、どうも料理としては皮を食べるらしい。
 これがうまいぞという調理法を知っているかたがいらしたらコメントをください。こんなにたくさんのアケビを食べられる機会は、最初で最後かも知れない。

投稿者 tam : October 30, 2003 12:07 PM
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